英語を使うバイトのメリットについては、
以下の2つの記事をごらんください。
今回は特に、英語を使うアルバイトのデメリットについて書いてみます。
化石化(かせきか)
「化石化」という言葉をきいたことがありますか?
なんとなく、イメージできますね。
古く、今となっては通用しないものがそのままのかたちで残るイメージ
言語習得の科学である『第二言語習得研究』で用いられる用語です。
言語習得において、正しい知識がないまま、英会話を続け、かつ適切なフィードバックを得られないと、この「化石化」という現象が起こると言われています。
誤った言語知識が定着し、それを修正するのが難しくなってしまう現象です。
我流のまちがった発音・正しくない使い方を繰り返し、くせになってしまっていても、誰もそれを指摘しない場合、英語運用力における「化石化」が起こります。
「通じればいい」になりがち
接客業の場合、目の前にいるお客さまに対応しなければならず、相手のお客様も英語が堪能とは限りません。
勢い、お互いに、最低限の意思疎通ができるかが最重要になってきます。
文法的には間違った言い方であっても、業務を遂行するにあたって問題にならず、お互いに分かり合うのであれば、それで「通じるもの」として使い続けることになります。
学校とは違いますし、同僚もそこまでおせっかいに、仲間の英語の間違いや不自然さを指摘したりはしません。
英語を使うアルバイトは、外国人に対する心理的な抵抗感はなくなり、ともかく話そうする姿勢をもつのに役立ちます。
しかし、一方で、ちゃんと自分の英語を訂正してもらえる環境を持たなければ、この「化石化」が進行します。
これは、留学の場合などもそうですよね。
生活できる英語力はつくかもしれませんが、意識的に勉強したり、指導を受けなければ、ある種の化石化から抜け出せなくなります。
日本国内であれば、なおさらです。
もちろん、独学的できる人もいますが、そこまでのレベルに達していなければ、客観的にまちがいを訂正してもらえる環境が必要です。
指導・修正を受ける機会をもつことを意識しましょう。